東京教室(アソシエ東京)設立宣言
2019年6月
東京教室(アソシエ東京)・青年一同

今日、一握りの人間を除き、ほとんどの人々にとって労働とは賃金労働であり、生きていくためのやむを得ない手段となっている。それゆえ、働く私たち自身が、そしてこれからの社会を担うべき青年たちまでもが、労働の尊厳を見失い、労働を喜びとして享受できないでいる。教育もまた、こうした現実に対して抗う力ではなく、むしろ受け入れさせるための思考様式を植え付け続けている。教育のおかげで、誰もが産業社会に適応するための知識を得ることができる。しかし、何を学ぶべきか、そして何のために生きるのかは、誰もわからなくなってしまった。また、私たちが「何をなすべきか」という指針を誰も教えることができなくなってしまった。

 

テクノロジーの発展と普及は、誰もが新しい形態の労働や技術にアクセスできるようになり、人々がこれまでより多くの自由を享受できるという錯覚をもたらした。しかし、現実には、一握りの人間を除き、一向に人々は日々の苦役から解放されていない。自分を売ることでしか生きていけないという、生と労働の在り方は変わっていない。

 

私たちアソシエ東京が目指すのは、差別と抑圧のない、生と労働が根源的に変革された、アソシエーションにもとづく世界である。

 

私たちは、学びという実践を通じて、来るべき新しい社会の創造を担う。決して学びを言葉だけのものにせず、行動的な実践に深く根ざしながら、その創造を担う主体を育成する。また、その主体は、地に足をつけ、自分の人生を生きる中で、思想や理論を血肉化し、現実を変革していく。

 

希望はある。今、資本主義とは別の経済システム、別の価値観を目指す運動が世界中で広がりつつある。これまでの競争型から人間を中心にした共生・協同型の経済・産業・社会構造への転換を目指す運動が世界的な連帯を始めている。ここ日本でも、同じ理念と志を有した「大阪労働学校・アソシエ」が、この共生・協同型の社会の実現に向けた教育実践を始めている。アソシエ東京も、これまで「変革のアソシエ」として積み上げてきた知識と実践を継承・発展させるとともに、「大阪労働学校・アソシエ」と連携し、サテライト教室として互いに実践の中で知や文化を作り上げていく。

 

私たちアソシエ東京が蒔いた種が芽を出し、深く根を張り、新しい社会が到来するその日まで、資本主義とそれを支える権力に屈することなく、粘り強くこの実践を続けていく。真の希望は、このアソシエに集う青年である私たち自身であり、これから参加するあなた自身でもある。未だ見ぬ新しい社会の到来は、仲間を求めるあなたの参加によって本当に実現できるのだ。